皆さんの家庭菜園は順調に育ってますか?
わが家ではキュウリが10本も収穫しない間に『つる枯病』に、カボチャは『うどんこ病』、トマトは『タバコガ』で2株枯れて実が10個ほど穴を開けられて散々でした。
そこで微生物の力を借りて小さな畑の半分に施用してフッカフカになった上に保水力もよくなったので同じように野菜の病気で悩んでいるあなたに役立つ情報だと思いますので、よろしければ最後までお付き合いください。
連作障害とは何か?

連作障害とは同じ場所に連続して同じ科の野菜を植えることで肥料のバランスが崩れたりして病気が発生しやすくなります。野菜の苗を植え付ける前に連作障害を和らげる資材を使っている方も多いのではないでしょうか?
連作障害を和らげる資材をよく見ると『微生物配合資材』と記載されているのを知っていますか?
そこで今回、せっかく植えた野菜が致命的な病気になってしまったので畑の土の中で微生物が増え続ける状態にすれば連作障害のことを気にせずに野菜を植えることができると考えて施用してみました。
微生物資材と微生物資材を使った土づくりのメリット

土の中には良い微生物と悪い微生物がいますが良い微生物が増えることで悪い微生物が活動できない状態にすることが目的です。
上記3つの菌資材を投入しました。
施用して夏場で1週間、冬場で3週間で植え付けできるということです。微生物が増えることのメリットは土がフカフカになることですね!
実際に施用してみて耕すのがすごく楽になりました。
微生物資材を上手に使うためのポイント

未分解の有機物を投入する
完熟たい肥などは分解が終わっているので微生物のエサににはなりません。生の野菜の残渣、雑草(種が付いていないもの)などがおすすめです。
分解に時間がかかる有機物を選ぶ
微生物による分解が終わってしまうということは食べるものがなくなるということなので分解に時間がかかる有機物を投入することで長期間増え続けることができます。おすすめは『もみ殻』『稲わら』だと分解まで10ヶ月くらいかかるので次の野菜を植え付け前に追加投入するタイミングもいいと思います。
継続して微生物資材を投入する
野菜にとって良い微生物は少しずつでも野菜が終わったタイミングで野菜残渣の処理で追加投入していきましょう。
大切に育ててきた野菜を微生物に分解してもらって畑の土の栄養になってもらいましょうね!
家庭菜園での実践例

1.はじめにバケツを用意して米ぬか・カルスNC-R・硫安を入れてよくかき混ぜます。
カルスNC-Rは粉状と粒状がありますが粉状の場合の使い方です。粉状の場合、単体では撒きにくいので米ぬかと一緒に撒く方が撒きやすいのと米ぬかが分解初期のスターターになるのでおすすめです。分解に必要な窒素は硫安を使いますので3種類をよく混ぜておきましょう。
2.施用するところにもみ殻を全体的に薄く撒く
野菜を育てていればお判りでしょうが、1度に終わることはありませんので畝単位での施用がおすすめです。畝単位で施用しておいて厳寒期の野菜が少ないときにもう一度まとめて施用すれば春から植える夏野菜も元気に育ちますよ!
3.もみ殻の上にバケツの米ぬかを薄く撒いていく
もみ殻は分解するまで8~10ヶ月かかりますが、そのあいだ微生物が増え続けるということなのでもみ殻は有効ですが入れすぎには注意しましょう。微生物資材と同じでもみ殻も少しずつ土に漉き込む方が安定して微生物が増える環境が整うからです。
4.薄く撒いた米ぬかの上にAG土力、AG畑の免疫力を1m四方にひとつかみを均等に撒いていく
AG畑の免疫力、AG土力にも繊維分解菌が配合されているので土がふかふかになるのが早いです。
5.剣先スコップで天地返しをして土にすきこみます。
微生物資材は紫外線に弱いため撒いたらすぐに土に漉き込む必要があります。
6.表面を平らにならして水をたっぷり撒く。
微生物が分解するために水が必要なのでよく水をかけましょう。
まとめ:家庭菜園での連作障害を克服しよう!

おーしん菜園は3,3mX3,3mのスペースで野菜作りをしていますが小さな畑ではどこに何を植えても連作になりますが野菜に良い微生物がたくさん活発に活動している状態なら、どこに何を植えてもいい環境になります。
微生物の効果は他にも肥料が少なくて済むことですが害虫による被害が減る可能性があります。肥料の窒素分が多いと害虫が寄り付きやすくなりますが元肥を少なくして追肥で調整すれば土からの病気も減って土から上の害虫を減らすことができるのが微生物で土づくりをすることの目的です。
あなたも微生物を上手に使って家庭菜園をはじめませんか?